2026.06.29
お客様の願いと、銅板が「茶色く変色する理由」 今回、ご住職様からは「大切な書院の美観をいつまでも保ち、雨漏りの心配がない頑丈な屋根に補修してほしい」という切実なご要望をいただきました。 お寺の屋根には、大変立派な銅板の「さらし屋根」がありました。一見すると、お寺らしい綺麗な「緑青…
今回、お寺様からは「本堂の屋根をしっかりと補修して、これからも長く維持できるようにしたい」という切実なご要望をいただき、調査に伺いました。
そこには、お寺ならではの非常に立派な「さらし屋根(むき出しになっている美しい屋根)」がありました。
銅板の屋根は本来、年月が経つと「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる美しい緑色のサビに覆われ、それが保護膜となって長持ちします。
しかし、よく見ると緑色のなかに「茶色く変色した箇所」がいくつも見られました。
実はこれ、雨水に守られているはずの銅板が、近年の酸性雨や環境の変化、あるいは瓦から落ちる雨水の特定の成分によって摩耗し、薄くなって穴が空く直前のサインなのです。
このまま放置すると雨漏りに直結してしまうため、今回は耐久性と遮熱性に優れた最新のガルバリウム鋼板「カレッセ遮熱+」を使って葺き替え(新しい屋根材へ一新すること)をご提案し、工事を任せていただくことになりました!
昨日までに、下屋根の銅板部分から「カレッセ遮熱+」への葺き替え工事が無事に完了しました!
カレッセ遮熱+は、非常に軽くて地震に強く、夏の厳しい暑さを和らげる遮熱機能を持った最高峰の金属屋根材です。
お寺の引き締まった外観にも美しく調和しています。
そして本日の工程は、その上部に位置する「日本瓦(にほんがわ)の葺きなおし工事」です。
葺きなおしとは、今ある立派な瓦を一度丁寧に取り外し、下地を新しく綺麗にした上で、再び元の瓦を美しく並べ直す伝統的な工法です。
お寺の持つ歴史的な風合いをそのまま残すことができます。
瓦の葺きなおしを始める前に、絶対に欠かせない重要な作業があります。
それが「養生(ようじょう:傷がつかないように保護すること)」です。
日本瓦の下には、昔ながらの「屋根土(やねつち:瓦を固定するための土)」がたっぷりと敷き詰められています。
この土や硬い破片が、昨日せっかく綺麗に仕上げたばかりの「カレッセ遮熱+」の上に落ちてしまうと、金属の表面に細かな傷がついてしまいます。
傷がつくと、そこからサビの原因になってしまうため、職人の手で下の一面にブルーシートを隙間なく貼り巡らせました。
見えなくなる部分ですが、こうした一歩も妥協しない丁寧な準備が、住まいやお寺の寿命を左右します。
準備が整ったら、いよいよ瓦を葺いていきます。
今回は、軒先(屋根の端)に並ぶ、一辺が直線的に美しく加工された高級な「一文字瓦(いちもんじがわ)」を据え付けていきます。
昔はこれらを屋根土で固定していましたが、今回は土の代わりに「モルロック」を使用しました。
モルロックは非常に強力な接着力と柔軟性を持っており、大きな地震や台風が来ても瓦がズレたり脱落したりするのを防ぎます。
また、雨水の侵入をブロックする防水性にも優れています。
同じように、雨水が集まって流れる重要な通り道である「谷瓦(たにがわ)」の縁(へり)にも、このモルロックをたっぷりと置いて、一枚一枚が完全に一体化するように極めて慎重に葺き上げていきました。
全ての瓦がしっかりと固定され、全体の清掃を行って、ついに本堂の下屋根補修工事がすべて完成いたしました!
お寺の屋根は、一般的な住宅よりも構造が複雑で、高い専門知識と確かな職人技が求められます。
今回の工事のように、伝統的な日本瓦の良さを活かしつつ、傷んだ場所には「カレッセ遮熱+」のような現代の優れた建材を組み合わせることで、維持費を抑えながら建物の寿命を格段に伸ばすことが可能です。
「うちの屋根の変色も、もしかして雨漏りのサイン?」
「古い瓦屋根だけど、地震が来ても大丈夫かしら…」
少しでもそんな不安がよぎったら、ぜひ街の屋根やさん大阪門真店へお気軽にご相談ください。
現地調査からお見積もりまで、いつでも無料で丁寧に対応させていただきます。
皆様の大切な建物を守るお手伝いをさせていただける日を、心よりお待ちしております!
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