2026.05.27
お客様より、普段使っていない建物に掃除のため中に入ってみて、雨漏りに気がついたそうで、当店へご相談をいただきました。お電話で少しお話して、雨漏りの部屋の中、天井などの状況をお教えいただき、お客様のお宅へお伺いすることになりました。 屋根に上がらせてもらい、さっそく点検をいたします…
放置は危険!「しばらく雨漏りしないから大丈夫」に潜む罠
今回ご相談をくださったお客様は、去年の夏に発生した激しい大雨の際、初めて雨漏りに気づかれたそうです。
しかし、その後に何回か雨が降ったときには雨漏りが発生しなかったため、「あの時だけの大雨が原因だったのかな、もう大丈夫だろう」と様子を見られていました。
ところが、最近になって降った雨で再び同じ場所から雨漏りが始まってしまい、不安になって当店へお問い合わせをいただきました。
実は、雨漏りは「雨の降る強さ」や「風の向き」によって、室内に漏れてくる時と漏れていないように見える時があります。
室内に水が垂れてこなくても、屋根の内部には雨水が浸入し続けているケースがほとんどです。
今回もまさにその状態でした。
さっそく原因を突き止めるため、屋根の傾斜が合わさる角の部分である「隅棟(すみむね)」の工事に取りかかります。
隅棟の一番上に平べったい瓦が何段か積まれているのを見たことはありませんか?これを「のし瓦」と呼びます。こののし瓦を上から順番に一枚ずつ丁寧に取り外していきました。
すると、外から見ているだけでは絶対に分からなかった光景が目の前に現れました。
土台の土が湿り、所々にしっかりと雨水が通り抜けた「雨漏りの跡」が残っていたのです。お客様が「大丈夫だろう」と思われていた期間も、雨水は確実に屋根の隙間から侵入し、お家を傷め続けていたことが証明された瞬間でした。
原因がはっきり分かったところで、ここからが職人の腕の見せ所です。古い土をきれいに取り除き、新しく棟を積み直していきます。
ここで登場するのが、現代の屋根工事には欠かせない「モルロック」という南蛮漆喰(なんばんしっくい)です。
昔の瓦屋根は「粘土」を使って棟を積んでいましたが、水に弱く、経年劣化で崩れやすいという弱点がありました。
一方で、今回使用した「モルロック」は、防水性と強度が非常に高い特殊な漆喰です。
これを土台にしっかりと敷き詰めて瓦を固定していくことで、これからの強い雨風や地震が来ても、雨水を一滴も寄せ付けない強固な棟へと生まれ変わります。
棟の補修と合わせて、屋根一面に敷かれている「地瓦(じがわ:平らな部分の一般的な瓦)」のチェックも入念に行いました。
点検してみると、いくつかの瓦がパッカリと割れてしまっています。原因は、昔の工事で瓦を固定するために使われていた「鉄くぎ」でした。
鉄は年月が経つと雨水や湿気でサビてしまい、サビるとぷっくりと膨張する性質を持っています。その膨らんだ釘の圧力に瓦が耐え切れず、内側からパキッと割れてしまっていたのです。
割れた瓦の隙間からも雨水が侵入するため、これらをすべて撤去し、職人の手で一枚一枚新しいいぶし瓦へと差し替えを行いました。
これで足元の防水対策も万全です。
最後に、積み上げた棟瓦が台風や地震の揺れでズレたり崩れたりしないよう、一本の「銅線(どうせん)」を使ってすべての瓦をしっかりと結びつけて固定(緊結:きんけつ)します。
銅線はサビや腐食に非常に強く、何十年もの間、瓦同士をガッチリと繋ぎ止めてくれる頼もしい素材です。
これで、見た目の美しさはもちろんのこと、災害や大雨にもびくともしない、圧倒的な耐久性を持つ隅棟が完成いたしました!
今回の工事を終え、お客様からは「あのとき大丈夫と思わずに、もっと早く相談しておけばよかった!これで次の大雨が来てもビクビクせずに安心して眠れます」と、本当に嬉しそうな笑顔をいただくことができました。
「一度雨漏りしたけれど、最近は止まっているから平気かな?」
そう思っているお住まいこそ、実は黄色信号です。
屋根の内部で大切な柱や天井が腐食してしまう前に、早めの点検をおすすめします。
街の屋根やさん大阪門真店では、枚方市や寝屋川市など地元にお住まいの皆様の屋根をお守りするため、細かな診断から丁寧な施工まで一貫してサポートいたします。
「うちの屋根は大丈夫かしら?」と少しでも不安になったら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
まずは無料で屋根の状態をじっくり診させていただきます!
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