1. なぜ「パラペット」から雨漏りするのか？

まず「パラペット」という言葉、聞き馴染みがないかもしれません。パラペットとは、屋根の端にある低い手すりのような壁のことです。デザイン性が高く、箱型のモダンな家によく見られます。

このパラペットと屋根が合わさる部分は「谷（たに）」と呼ばれ、雨水が集まって流れる通り道になっています。ここには「谷板金」という金属の板が敷いてありますが、経年劣化で穴が空いたり錆びたりすると、集まった雨水がそのまま家の中へ侵入してしまうのです。

今回は、古い板金を撤去し、最新の素材へ交換する「抜本的な修理」を行いました。
写真右側の赤丸印が雨漏り箇所です。
工事前は鉄性の板金であったため、サビがひどくなっていました。

2. 瓦を一度解体し、下地の状態を整える

工事の第一歩は、既存の瓦を一時的に取り除く「瓦解体」です。板金を交換するためには、その上に乗っている瓦を慎重に剥がす必要があります。

瓦をどけてみると、案の定、古い板金の下にある木材（下地）が湿気で傷んでいました。このまま新しい板金を乗せても、土台が腐っていては意味がありません。

傷んだ箇所を補修し、平らな状態に整える「下地調整」をしっかり行います。これが、屋根を長持ちさせるための隠れた重要ポイントです。

3. 耐久性抜群！ガルバリウム鋼板の板金加工

次に、新しい谷板金を設置します。今回使用したのは、現在のリフォームで主流となっている「ガルバリウム鋼板」です。

• ガルバリウム鋼板とは？：アルミニウムと亜鉛の合金でメッキされた鉄板のこと。非常に錆びにくく、従来のトタンなどに比べて驚くほど寿命が長いのが特徴です。

現場の形状に合わせて、その場で職人がミリ単位の加工を行います。雨水がスムーズに排水口へ流れるよう、絶妙な角度をつけて固定していきます。これで、激しいゲリラ豪雨が来ても安心です。

4. 「モルロック」で瓦をしっかり葺きなおす

板金の設置が終わったら、避けておいた瓦を元に戻す「葺きなおし（ふきなおし）」の作業です。ここで活躍するのが「モルロック」という接着剤のような役割を果たす材料です。

• モルロックとは？：瓦と瓦、または瓦と土台を強力に固定する専用の補修材です。昔の漆喰（しっくい）よりも粘り強く、地震や強風による瓦のズレを強力に防いでくれます。

5. 工事完了！寝屋川市の雨漏り修理は地元密着の私たちへ

全ての瓦を戻し、清掃を行って工事完了です。見えない部分の腐食までしっかり直したことで、お客様からも「これで次の台風が来ても安心して眠れる」と大変喜んでいただけました。

雨漏りは放っておくと、屋根裏の木材を腐らせ、家の寿命を劇的に縮めてしまいます。「まだ少しシミがあるだけだから」と後回しにせず、早めの点検をおすすめします。

「うちの屋根も心配かも…」と思われた寝屋川市の皆様へ。
街の屋根やさん大阪門真店では、地元の気候や建物の特徴を熟知したプロが、無料で診断に伺います。無理な営業は一切いたしません。「まずは状態を知りたい」というだけでも大歓迎です。

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