大阪市鶴見区でお客様で、まだ築10年ほどの家ですが、築10年経ったしその間に台風なんかもあったので、一度点検して頂いて、現在の状態を把握しておきたいとのご依頼を頂きましたので、屋根の点検をさせて頂きました。

屋根に葺かれている瓦は、富士スレート製の「エアルーフ・ウッディシンプル」という瓦で、セメント製の瓦になります。
しかし、この富士スレート製の「エアルーフ」シリーズは、セメント瓦といっても昔みたいに、セメントを流し込んでプレスしただけの瓦ではなく、
高分子繊維を縦横無尽に絡ませたFRC（繊維補強セメント）基材と、弾性のある樹脂軽量骨材を高圧プレスで成型しており、従来の陶器瓦の10倍以上の耐衝撃性能をがある瓦なんです。

屋根上に上がり、各所の点検をしてまいります。
まずは平部の瓦に割れや、ズレがないかなどを見ていくのですが、このウッディシンプル瓦は、まだ葺かれてから年数も10年程度ですので、割れ等もなく
瓦表面の塗膜もまだまだしっかりとしており、問題はありませんね。

続いて棟瓦を確認します。
これも平部の瓦と同じで、ズレや割れもなく良好な状態です。
このお宅には、富士スレートの換気瓦「棟涼（とうりょう）」が取り付けられておりました。
これは、屋根の棟部分の設置する小屋裏換気システムで、自然換気の仕組みを利用し、住宅の耐久性向上と快適な室内環境の維持を目的としています。 

• 小屋裏の熱気・湿気の排出: 小屋裏にこもった熱気や湿気を効率的に排出し、夏場の冷房負荷を軽減し、冬場の結露を抑制します。
• 建物の耐久性向上: 結露による断熱材の性能低下や木材の腐食を防ぎ、建物の寿命を延ばします。
• 冷暖房費の節約: 小屋裏の温度上昇を抑えることで、冷房エネルギーの節約につながります。 

• 自然換気システム: 風の力や温度差による自然な空気の流れ（圧力差）を利用して換気を行います。
• 高い耐風雨性能: 風速60m/s、雨量200mm/hといった過酷な条件での耐風雨試験でも漏水しないことが確認されています。漏水の二重安全確保のため、内部にアルミ換気部材が設けられています。
• 不燃材料で構成: 「換気棟瓦」および内部の「アルミ換気部材」は不燃材料で構成されており、建築基準法22条地域などの防火規制がある屋根にも使用可能です。

この屋根の形状は、棟違い屋根で棟の高さが変わる、段がついた屋根形状になり、壁部分ができます。
この壁際の板金仕舞が屋根の雨仕舞には重要な部分で、雨漏りが一番多い屋根の形状は、この棟違い屋根形状で、
特の壁部分の先端部分から雨漏りを起こす現象が一番多いとされております。

この壁内を軒先まで流すようし、板金が取り付けられているのですが
この先端部分が壁内に雨水が入らないように加工して壁外に排出すつようにしなければならないのですが、
昔はこの辺の基準がなく、かなり適当に納められており雨漏りが多発したという経緯があります。

このお宅の屋根に関しては、築が新しいので、この辺りの対策もちゃんと取られており問題はありませんでした。

今回は点検では、全く問題がないという報告をさせて頂きました。
これで、台風などが来ても安心していられますね。

当店の屋根点検は、特に屋根に問題がない状態で、今の現状を把握したいという旨でも構いません。
やっぱり「安心」って大事ですの、少しでも不安だなと思いましたら、
点検無料の街の屋根やさん大阪門真店に、お気軽にお問合せ下さいね。

お待ちしております！