2026.04.14
1. 久しぶりの訪問で絶句…天井に広がる大きな雨染み 今回ご相談いただいたのは、別の場所にお住まいのオーナー様。「久しぶりに寝屋川の借家の様子を見に行ったら、室内の天井がシミだらけで、カビ臭いような気がする」とのことで、急いで現地へ向かいました。 お部屋に入って確認すると、おっし…
大阪府四條畷市にお住まいのお客様より、雨漏りのご相談をいただき点検に伺いました。屋根に登ってまず目に飛び込んできたのは、非常に重厚感のある「和形釉薬瓦(わがたゆうやくかわら)」です。
釉薬瓦とは、粘土を成形したあとに釉薬(うわぐすり)を塗って焼き上げた瓦のことで、表面がガラス質の膜で覆われているのが特徴です。今回のお宅では「銀黒(ぎんぐろ)」という、落ち着いた輝きを持つ色が使われていました。
築年数は経過しているとのことでしたが、瓦自体は今でも光沢があり、非常にきれいな状態を保っています。しかし、雨漏りは「瓦そのものが割れている」ことだけが原因で起こるわけではありません。
屋根の端に位置する「鬼瓦(おにがわら)」周辺を確認すると、瓦本体の輝きとは対照的に、漆喰がかなり黒ずんで劣化しているのが確認できました。
漆喰とは、瓦と瓦の隙間を埋めたり、棟(むね:屋根の頂上部分)の土台を保護したりするために塗り込まれる白い建材のことです。これが劣化して剥がれたり崩れたりすると、そこから雨水が侵入し、中の土を湿らせてしまう原因になります。
漆喰の寿命は一般的に15年〜20年程度と言われており、瓦自体は100年持つと言われていても、この漆喰部分は定期的なメンテナンスが欠かせません。
点検を続けると、過去にメンテナンスされた形跡が見つかりました。それが「ラバーロック工事」です。これは、瓦同士の隙間をシーリング材(コーキング)で接着して固定する工法のことを指します。
実はこのラバーロック、かつて訪問販売が非常に多かった時期に「地震で瓦が落ちない」「台風でも安心」という謳い文句で全国的に広まった工事です。しかし、本来の瓦屋根は、瓦同士に適度な隙間があることで通気性を確保し、入り込んだ雨水をスムーズに排出する構造になっています。
それをコーキングでガチガチに固めてしまうと、一度中に入った水が外に出られなくなり、かえって雨漏りを悪化させてしまうケースが少なくありません。
今回の雨漏りの決定的な原因は、屋根の頂上部分である「棟」にありました。
詳しく調査すると、棟の「面戸漆喰(めんどしっくい:棟の側面を埋めている漆喰)」のすぐ下に、べったりとコーキングが塗布されていました。おそらく、以前の業者が雨漏りを止めようとして塗ったものと思われます。
しかし、これは大きな間違いです。棟の内部には少なからず水分が侵入しますが、通常は漆喰を通じて外へ逃げていきます。そこをコーキングで塞いでしまうと、棟の内部に入った雨水の逃げ場がなくなり、どんどん中に溜まってしまいます。ダムのように水を溜め込んでしまった結果、家の中に雨漏りとして溢れ出してしまったのです。
これを私たちは「水の出口を塞ぐ」と表現しますが、良かれと思ってやった補修が、実は建物の寿命を縮めているという悲しい現実が多々あります。
らに、棟の上を這わせてあるアンテナ線も、雨漏りを助長させる一因となっていました。
「細いワイヤー一本で?」と思われるかもしれませんが、屋根の上ではこれがダムの堤防のような役割を果たしてしまいます。雨が降った際、アンテナ線が水の流れを堰き止め、本来なら下へと流れるはずの水が、わざわざ瓦の隙間から内部へ入り込みやすい状況を作り出していました。
屋根の不調は、こうした細かな要因が積み重なって引き起こされることが多いのです。
状況をより正確に把握するため、平部の「桟瓦(さんがわら:屋根の広い面積を覆っている一般的な瓦)」を数枚外して、その下の「下葺材(したふきざい)」を確認しました。
下葺材とは、瓦の下に敷いてある防水シートのことです。確認したところ、そこには明らかに雨水が流れた跡があり、さらに「桟木(さんぎ)」と呼ばれる瓦を引っ掛けるための木の棒付近には、水で削り流された土が大量に溜まっていました。
これは、長年にわたって本来通るべきではないルートを雨水が通り、屋根の土台を侵食している証拠です。放置すれば桟木が腐り、瓦の固定力が弱まって落下の危険性も出てきます。
今回の調査で、瓦自体が丈夫であっても「誤った補修」や「細部のメンテナンス不足」が深刻な雨漏りを招くことがお分かりいただけたかと思います。
特にラバーロック工事や、知識のない業者によるコーキング処理は、一見安価で手軽に見えますが、数年後に大きな出費を伴う修理が必要になるケースがほとんどです。
街の屋根屋さん大阪門真店では、屋根の構造を熟知したプロが、原因を根本から突き止める診断を行います。
「瓦はきれいなのに雨漏りがする」 「昔、ラバーロック工事をしたことがある」 「屋根の漆喰が黒くなっている」
そんな不安を感じていらっしゃる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。私たちは、ただ直すだけでなく「なぜ雨漏りしたのか」を丁寧にご説明し、お客様の家を長持ちさせるための最善のプランをご提案いたします。地元密着の職人直営店だからこそできる、誠実な対応をお約束します。
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