青緑瓦屋根の無料点検‼

四条畷市で雨漏りがするとのことで、切妻屋根の調査に伺い点検させて頂きました。青緑瓦が葺かれてるわけですから、経年年数は30年以上ということになります。
青緑瓦（せいろくがわら）とは、その名の通り青緑色をした瓦のことです。瓦業界では「青緑（せいろく）」は伝統的な色の一つであり、深みのある青と緑の中間色が特徴です。

• 釉薬瓦（ゆうやくがわら）: 一般的な青緑瓦は、粘土に釉薬（うわぐすり）を施して焼き上げた陶器瓦です。この釉薬の種類や焼成時の窯の状態によって、メーカーごとに異なる色味や濃淡が生じます。耐久性が高く、経年劣化による変色が比較的少ないのが特徴です。
• 銅板の緑青（ろくしょう）：神社仏閣や城郭（大阪城など）の屋根に見られる鮮やかな青緑色は、銅板の屋根が雨水などにより酸化して生成される「緑青（ろくしょう）」と呼ばれる錆の色である場合が多いです。この緑青は、銅の内部の腐食を防ぐ保護被膜の役割を果たします。
• 歴史と用途：青緑色は古くから日本建築に用いられてきた伝統色で、特に歴史的建造物や格式の高い建物、和風住宅の屋根でよく利用されています。かつては、王が政務を行う特別な宮殿であることを示す色としても使われていました（韓国の青瓦台など）。
• 現代の製品：現在でも三州瓦などの主要な産地で製造・販売されており、和形（J形）など様々な形状の製品が入手可能です。

かなり瓦がズレています。ここまでズレると、上の瓦との重なりがなくなり、雨水が瓦下に入り雨漏りを起こしています。隙間から野地(下地)が見えている状態です。棟際の桟瓦に凍害による瓦の割れが見られます。凍害とは、古くなって吸水率のあがった瓦にしみ込んだ水分が、冬場に凍結膨張などして表面を割ってしまう現象です。（＝凍て割れ）また、棟(むね)の面戸漆喰(めんどしっくい)が剥がれてしまい、葺土が露出しており、またそれを放置しておいたので雨で葺土が削られて、土が無くなってきています。そうなると上の熨斗瓦(のしかわら)が支えがなくなり、ズレてしまっています。

棟の鬼瓦部分も引っ張ってある銅線が劣化して伸び、鬼瓦が前にコケかかっています。いずれ切れて落下したら大変なことになりますので、再度縛り直しなどの修理が必要です。切妻屋根なので、左右どちらかに落下する危険もあります。それと、鬼瓦の廻りに塗る、漆喰も跡形もなくなくなっているので、鬼瓦の後ろの穴が丸見えになってますね。

• シンプルな構造: 屋根面が少なく、構造が単純なため、工期が短く済み、コストを抑えやすいです。
• 雨仕舞いが良い: 屋根の頂点から軒先に向かってまっすぐ傾斜しているため、雨水や雪が流れやすく、雨漏りしにくいという大きなメリットがあります。
• 通気性が良い: 屋根裏（小屋裏）の頂点部分に熱気や湿気が集まりやすく、妻側に換気口（妻換気）を設けやすいため、効率的な換気が可能です。
• 多様なデザインに対応: シンプルな形状は和風・洋風を問わず多様な外観デザインに調和し、様々な屋根材（瓦、スレート、ガルバリウム鋼板など）と組み合わせることができます。
• 太陽光発電の設置: 大きな屋根面を確保しやすいため、太陽光発電パネルの設置にも適しています。

• 妻側の外壁が傷みやすい: 屋根の傾斜がない妻側の壁は、雨風や紫外線が直接当たりやすいため、他の面よりも劣化が早く進むことがあります。
• デザインが単調になりやすい: 非常に一般的な形状であるため、デザイン性を求める場合は窓の配置や外壁材などで工夫が必要になることがあります。 

門真、寝屋川、四条畷、大東、守口辺りではこのように昭和40年台、50年代に建てられた住宅も多く、そのほとんどが色つきの和型の釉薬瓦なので、まだ点検をされておられなければ屋根の点検をお勧めします。
街の屋根やさん大阪門真店は、現地調査・お見積もりを無料で行っております。どうぞお気軽にご相談ください。ここまでご閲覧頂きありがとうございました。