2026.05.09
先日、高槻市にお住まいのお客様より「屋根の一部が割れている気がする」とのご相談をいただき、さっそく現地調査に伺いました。屋根面にはコケが生えており、いつ割れるかわからないので調査時の写真は棟からの写真しかありません。すみません。 屋根に登って詳しく確認してみると、数枚の屋根材がぱ…
日本の伝統的な建築様式である「入母屋(いりもや)」屋根。
その美しさを引き立てるのが、四方の角に向かって流れる「降り棟(くだりむね)」です。
しかし、この降り棟には構造上の宿命があります。
常に斜め下向きの重力が加わっているため、先端にある「降り鬼瓦」には大きな負担がかかり続けます。
長年の雨風や振動によって、この鬼瓦を支える銅線が緩んだり、中の土が痩せたりすると、徐々に鬼瓦が前方へお辞儀するようにズレてしまうのです。
今回は、この「ズレ」を根本から解消するための本格的な補修工程をご紹介します。
まずは、ずってきている降り鬼瓦を外すために降り棟を解体していきます。単に鬼瓦を元に戻すだけでは、またすぐに重みで動いてしまいます。
大切なのは「どこに固定するか」です。鬼瓦を強力に引っ張るための銅線をしっかりと固定できる場所を確保するため、棟を一段ずつ丁寧に取り除いていきます。
豆知識:降り棟(くだりむね)とは?
屋根の最上部にある「大棟」から、屋根の斜面(隅)に沿って下っている棟のこと。装飾性が高く、家の格を高める役割もあります。
解体を進め、屋根の骨組みである「垂木」がわかる状態になったところで、新しい固定線を設置します。
今回使用するのは「ホルマル銅線」です。
通常の銅線よりも被覆保護がされており、酸性雨などによる腐食に非常に強いのが特徴です。
このホルマル銅線を、屋根の構造体である垂木に対してビスでがっちりと固定します。これにより、鬼瓦がどれだけ下向きに引っ張られても、家の骨組みと一体化しているため、二度と前へズレることはありません。
職人さんが熱い中、一生懸命に作業していたのでモルロックにてのし瓦積みをしている写真が省かれていました。すいません。
かつての屋根工事では、瓦の間を埋めるのに「葺き土(ふきつち)」が使われていました。しかし、土は年月が経つと乾燥して崩れたり、雨水で流出したりする欠点があります。
そこで私たちは、南蛮漆喰の進化版ともいえる「モルロック」を使用します。
モルロックは非常に粘着力が高く、硬化すると石のように固まります。それでいて防水性にも優れているため、棟の中に水が侵入するのを防ぎつつ、棟全体の強度を飛躍的に高めてくれます。
新しいモルロックを土台に、取り外しておいた瓦を一段ずつ積み直していきます。
見た目は伝統的な和瓦の美しさをそのままに、中身は現代の最新技術と素材によって「震災や台風にも負けない強い棟」へと生まれ変わりました。
「瓦が少し浮いている気がする」「鬼瓦が傾いているかも」……そんな小さな気づきが、大切なお住まいを守る第一歩です。
降り棟の崩壊は、放置すると他の屋根瓦を巻き込んで大きな被害につながることもあります。
街の屋根やさん大阪門真店では、寝屋川市や枚方市を中心に、経験豊富な職人が現地調査にお伺いします。
「まだ修理が必要か分からない」という段階での点検も大歓迎です!
まずは、お電話やメールであなたのお家の悩みを聞かせてください。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん大阪門真店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.