2025.12.25
細い裏路地にある、昔ながらのいぶし瓦の屋根ですが、曲がり角を曲がる際に配送のトラックにぶつけられたとのご連絡をを受け修繕に向かいました。高さは2mほどでこのような事案は年に数回のご依頼があります。瓦屋根のご依頼になりますと、さらに引き受けれる業者も少なく、街の屋根やさん大阪門真店…
こちらの屋根には、鮮やかなオレンジ色の日本瓦が使われていました。しかし、屋根の面と面が合わさる溝の部分、いわゆる「谷板金(たにばんきん)」をチェックすると、深刻な錆(さび)が発生していました。
写真左側で分かるように谷板金上に置かれた屋根土から雨水を吸い上げているのがわかります。
写真右側の矢印部はサビがひどくなり板金に大きな穴が空いていました。
【谷板金とは?】
屋根の「谷」になっている部分に設置される金属板のことです。雨水が集中して流れる場所なので、屋根の中で最も雨漏りしやすい急所と言えます。
既存の谷板金は「鉄板」で作られていたため、長年の雨風で表面の塗装が剥げ、腐食が進んでいました。このまま放置すると、鉄板に穴が開き、そこから一気に天井裏へ水が侵入してしまいます。
今回のリフォームでは、錆びてボロボロになった鉄板を撤去し、新しく「ステンレス製」の谷板金に入れ替えました。
ステンレスは、キッチン用品などにも使われる通り、非常に錆に強く、耐久性に優れた素材です。鉄板のように定期的な塗装を気にしすぎる必要がなく、一度交換すれば次の数十年を安心してお過ごしいただけます。
職人が瓦を丁寧に一枚ずつめくり、新しいステンレス板を隙間なく固定していきます。オレンジ色の瓦に、輝くステンレスの輝きが加わり、機能美を感じさせる仕上がりになりました。
続いて、瓦の隙間を埋めている「漆喰(しっくい)」の塗り替え作業です。
【漆喰(しっくい)とは?】
瓦と瓦の隙間を埋めたり、棟(屋根の頂上部分)を固定したりする白い詰め物のことです。消石灰などを原料としており、防水や接着の役割を果たします。
多くの業者は、古い漆喰の上から新しい漆喰を塗る「重ね塗り」で済ませてしまうことがありますが、それではすぐに剥がれ落ちてしまいます。当社では、まず劣化した古い漆喰を丁寧に解体・除去するところから始めます。
中にある「屋根土(瓦の下地となる土)」が痩せたり崩れたりしていたため、新しい土を追加してしっかりと下地調整を行いました。このひと手間が、仕上がりの美しさと寿命を左右します。
下地が整ったら、いよいよ新しい漆喰を塗り込んでいきます。
漆喰がボロボロになると、中の土が雨で流され、瓦がズレる原因になります。最悪の場合、台風などで瓦が落下する危険もあります。今回、厚みを持たせて均一に塗り直すことで、瓦をしっかりと固定し、見た目も新築時のような清潔感を取り戻しました。
オレンジ色の瓦と、真っ白な漆喰のコントラストは、日本家屋ならではの美しさです。
今回の枚方市での工事により、懸念されていた谷板金の穴あきの心配がなくなり、漆喰もしっかりと固定されました。これで、強い台風や長雨が来ても安心です。
「うちは大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
屋根の上は普段見ることができない場所だからこそ、プロによる定期的な点検が必要です。
【こんな症状はありませんか?】
寝屋川市・枚方市を中心に、地元密着で丁寧な施工をお約束します。お見積りやご相談は無料です。
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