2026.02.13
工事をしたきっかけ 四條畷市にお住まいの方から、波板も見て頂くことができるのでしょうか?とお問い合わせを頂き、波板の現地調査に向かいました。お客様曰く、以前からふるくなった波板を気にされていたそうですが、まだ大丈夫かなと思いそのままにされていたそうです。最近になり、風の強い日に波…
今回は、大東市にお住まいのお客様より「屋根の変色が気になるので一度見てほしい」とのご相談をいただき、現地調査に伺いました。そこで出会ったのは、現在では非常に珍しい「セキスイかわらcity」という屋根材です。
この屋根材はよく葺かれていた「セキスイかわらU」と兄弟商品で、材質は一緒ですが波状の山が少し高いという意匠を持っておりましたが、一般の方にはあまり受けず、積水化学系のハウスメーカーのハイツなどの葺かれていることはよくありましたが、今回は一般住宅ですので非常にレアなケースになります。
この瓦は、「セキスイかわらU」と同様に、特殊な性質を持っており、メンテナンスには専門的な知識が不可欠です。点検の様子を詳しく解説しますので、同じ屋根材をお使いの方はぜひ参考にしてください。
今回点検した屋根に使われていたのは、かつて積水化学工業が販売していた「セキスイかわらcity」です。
これは「石綿波型スレート瓦」と呼ばれる種類で、セメントにアスベスト(石綿)を混ぜて強度を出した、波のような形状が特徴の屋根材です。現在は廃盤となっており、新しく手に入れることはできません。
豆知識:スレート瓦とは? セメントを薄い板状に加工した屋根材のこと。瓦という名前がついていますが、日本瓦(焼き物)とは違い、表面の塗装によって防水性能を保っています。
このかわらcityは、当時としては画期的なデザインでしたが、経年劣化が進むと特有の症状が現れることでも知られています。
屋根に登ってまず目に飛び込んできたのは、表面の激しい劣化でした。
長年の紫外線や雨風にさらされたことで、表面を保護していた塗膜(塗装の膜)が完全に消失しています。その結果、防水機能を失った基材(屋根材そのもの)の表面が削られ、指で触るとデコボコとした質感になっていました。
さらに深刻なのが、瓦の端部(エッジ部分)の状態です。 写真を見ていただくとわかる通り、断面が層状に浮き上がり、まるで**「ミルフィーユ」のように剥がれてきています。**
これは、屋根材が水分を吸収と乾燥を繰り返すことで、内部から層が分離してしまう現象です。ここまで剥離が進むと、単純な塗装メンテナンスでは対応が難しく、屋根の寿命が近づいているサインと言えます。
次に、屋根の先端部分(軒先)を確認しました。
こちらのお宅は緩勾配(かんこうばい)、つまり屋根の傾斜が緩やかな設計になっています。傾斜が緩いと雨水の流れるスピードが遅くなるため、どうしても瓦の先端に水が溜まりやすくなります。
その影響で、軒先には苔(こけ)が発生していました。 また、水が滞留しやすい箇所は全体的に黒ずんでおり、湿気が常に残っていることが伺えます。苔は根を張る際に酸を出すため、さらに屋根材を脆くさせてしまう原因にもなります。
屋根のてっぺんにある「棟(むね)」の部分も調査しました。
セキスイかわらcity本体にはアスベストが含まれていますが、この瓦の棟瓦はコンクリート製です。コンクリート製の棟瓦にはアスベストが入っていないため、将来的な撤去費用の面では少し安心といえます。
しかし、構造的な問題が見つかりました。 棟瓦を固定している「笠釘(かさくぎ)」が、数センチほど浮き上がっていたのです。
笠釘とは? 屋根の頂上にある部材を固定するための釘のこと。傘のような頭がついているのが特徴です。
釘が浮くと、そこから雨水が浸入して中の下地木材を腐らせたり、強風で棟瓦がズレたりするリスクが高まります。小さな釘一本ですが、屋根の防水・耐風性能を守る重要なポイントです。
今回の点検結果をまとめると、表面の摩耗・剥離、そして釘の浮きといった「今すぐ何らかの対策が必要な状態」であることがわかりました。
セキスイかわらcityは、発売年数からさかのぼると30年近くは経過しているので、替えのメンテナンスする瓦ももう手に入らないので、
どこかのタイミングで屋根の葺替工事を行った方がいいと思われます。
「うちは大丈夫かな?」「似たような波打った瓦だけど、どうすればいいの?」 そんな不安をお持ちの大東市の皆さま。
街の屋根やさん大阪門真店では、こうした希少な屋根材の特性を熟知したプロが、忖度なしの誠実な点検を行います。点検・お見積もりは無料です。大切なお住まいを長持ちさせるために、まずは現在の状況を知ることから始めてみませんか?
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