2026.08.17
摂津市にお住まいのお客様から、雨が降るたびに軒先から水が落ちてきて、軒樋からの雨漏りが気になるとのご相談をいただきました。以前から気にはなっていたものの、最近は落ちる水の量が増えたように感じるとのことで、私たちが現地へうかがって状態を確認しています。建物は周囲との距離が近い住宅地…
大阪府大東市にある、地域を見守り続けてきた由緒ある神社。
これまで何年もの間、境内や参拝者を災いや邪気から守り続けてきた大切な「鬼面鬼瓦(きめんおにがわら)」の角が、経年劣化によって割れてしまいました。
「今年の秋祭りには、綺麗な状態でお神輿や地域の方々を迎え入れたい」
そんな氏子(うじこ:神社を支え、信仰する地域住民の方々)の皆様からの切実な願いとご期待を胸に、私たち「街の屋根やさん大阪門真店」が修復工事を引き受けることとなりました。
お祭りの期日に間に合わせるため、職人一同、迅速かつ丁寧な作業を心掛けました。
まずは実際に神社の屋根に上り、下からの目視だけでは分からなかった詳細な劣化状況を徹底調査しました。
間近で確認したところ、鬼瓦の表面だけでなく、所々に深い割れが生じている深刻な状態でした。
【専門用語解説】鬼瓦・銅線とは?
内部の銅線が劣化している状態では、単に外側から接着剤を塗るだけでは根本的な解決になりません。そこで一度、鬼瓦の周辺にある「棟瓦(むねがわら)」を丁寧に解体することにしました。
【専門用語解説】棟瓦とは?
周囲を解体し、安全を確保した上で、鬼瓦のひび割れ部分の補修に取りかかります。
今回は「クイックメンダー」というエポキシ樹脂製の特殊な強力ボンドを使用しました。
このボンドは非常に硬化が早く、接着力が極めて高いため、重量のある瓦のひび割れをガッチリと強固に一体化させることができます。
作業を進めると、鬼瓦の「足」と呼ばれる下部の土台部分に、本来あるべき「裏地(支えとなる土台や瓦の重なり)」が無い状態であることが分かりました。
このままでは安定感がなく、将来的にまたズレや破損が起きるリスクがあります。
そこで、現場の職人の技が光ります。職人がその場で「平瓦(ひらがわら:一般的な平らな形の瓦)」を鬼瓦の足元の形状に合わせて精密にカット・加工し、裏地としての補強材を作成しました。
これを足元にしっかりと組み込むことで、不安定だった鬼瓦をどっしりと支える強固な土台へと修正しました。
今回の工事で最も難易度が高く、かつこだわったのが、完全に割れて欠落してしまった「鬼の角(つの)」の復元です。
市販のパーツでは由緒ある神社の鬼瓦に馴染まないため、完全オーダーメイドでの復元を試みました。
まず、現場で鬼師から取り寄せた瓦用の特殊な粘土を使用し、乾燥後の縮みも考慮して残された鬼瓦のバランスを見ながら、職人の手で精密に角の形を成形しました。
この粘土細工をそのまま使うわけではありません。
私たちは日本有数の瓦の産地である愛知県へと送り、伝統的な瓦職人である「鬼師(おにし)」に直接焼き上げを依頼しました。
【専門用語解説】鬼師とは?
現在、本場愛知県にて鬼師の手により、神社の歴史に見合う強固で美しい角が焼かれています。焼き上がった角は、後日改めて現地にて鬼瓦へと強固に取り付けを行う予定です。
今回の補修工事により、秋祭りを前にして神社の屋根の安全性が格段に向上し、鬼瓦の本体も力強く蘇りました。
愛知県から届く「鬼の角」を取り付ければ、かつての威厳ある姿が完全に復活します。
神社や寺院といった伝統建築の屋根修理は、一般的な戸建て住宅とは異なる高度な専門知識と、臨機応変な職人の技術が必要です。
私たちは歴史ある建物の価値を守りつつ、現代の優れた建材や補修技術(クイックメンダー等)を組み合わせ、最も長持ちする最適な工法をご提案しています。
「地域の歴史ある建物を修理したい」「古い建物の瓦が落ちそうで心配」「他の業者に難しいと断られてしまった」という方は、ぜひ一度、寝屋川市の街の屋根やさん大阪門真店へお気軽にご相談ください。皆様の宝物である建物を、誠心誠意サポートさせていただきます!
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