2026.04.25
1. 調査で判明!雨漏りを悪化させていた「ラバー工事」の罠 お客様宅を調査してまず目に飛び込んできたのは、過去に行われた「ラバー工事(瓦の隙間をシーリング剤で埋める工事)」の跡でした。本来、瓦には雨水を外に逃がすための通り道が必要です。しかし、以前の業者がその隙間をすべて埋めてし…
四條畷市にお住まいの皆様、こんにちは。街の屋根屋さん大阪門真店です。 私たちは、門真市を拠点に四條畷市など北河内エリアで屋根の点検や工事を専門に行っている会社です。
今回は、四條畷市にお住まいのお客様より「屋根の点検」のご依頼をいただきました。 これまで定期的にお手入れをされてきたとのことですが、建ててから40年近くが経過し、瓦自体の老朽化や重さが気になり始めたということで、プロの目での診断をご希望されました。
実際に屋根に登ってみると、そこには昭和の時代を彩った、非常に趣のある美しい屋根が広がっていました。点検の詳細をレポート形式でお伝えします。
屋根に登ってまず目に飛び込んできたのは、非常に鮮やかな「青緑色」の瓦でした。 この色は昭和50年前後に非常に流行した色で、当時の洋風住宅によく採用されていました。
今回点検した瓦は「S型瓦」と呼ばれる種類です。 日本の伝統的な「和形瓦」とは異なり、アルファベットのSのような曲線を描いた形状が特徴で、南欧風の明るい雰囲気を作り出してくれます。
驚くべきは、葺いてから40年近く経っているにもかかわらず、その色合いが今もなお美しく保たれている点です。 これは、この瓦が「陶器瓦(とうきがわら)」だからです。
ここで少し専門用語の解説をします。
・陶器瓦、粘土を形作り、表面に釉薬(ゆうやく:ガラス質のうわぐすり)を塗って高温で焼き上げた瓦です。お茶碗と同じ製法なので、塗装によって色をつけている屋根材とは違い、何十年経っても色落ちや変色がほとんどありません。
お客様も「色はきれいだけど、中身は大丈夫かしら?」と心配されていましたが、陶器瓦の表面自体の耐久性は、数ある屋根材の中でもトップクラスです。
お客様が定期的にお手入れをされていたというお言葉通り、屋根の随所にメンテナンスの跡が見受けられました。
まず、屋根の頂上部分である「棟(むね)」の土台を守る「面戸漆喰(めんどしっくい)」は、過去に塗り替えが行われており、剥がれもなく非常にきれいな状態でした。
・面戸漆喰(めんどしっくい) 瓦と瓦の隙間を埋める白い粘土のような材料です。ここが崩れると中の土が流れ出し、雨漏りや瓦の崩れの原因になります。
さらに、瓦同士を固定する「ラバーロック工事」も行われていました。 これは、瓦の重なり部分をコーキング剤で固定する工事です。 棟の瓦だけでなく、平らな部分の瓦(桟瓦:さんがわら)まで丁寧に接着されており、これによって瓦のズレや強風による飛散をしっかりと防いでいました。
この年代のS型瓦の屋根は「土葺き(つちぶき)」と「桟木(さんぎ)」を併用していることが多いのが特徴です。
・土葺き(つちぶき) 瓦の下に粘土を敷き詰め、その粘着力で瓦を固定する昔ながらの工法です。 ・桟木(さんぎ) 屋根に打ち付けた細い木材のことで、ここに瓦の爪を引っ掛けて固定します。
この二つが組み合わさっているため、瓦自体が非常にズレにくい構造になっていました。
また、一部「母屋下がり(もやさがり)」と呼ばれる、屋根の高さが途中で変わる複雑な箇所がありました。 そこでは、瓦の山を合わせるための「割り付け(配置バランス)」が難しかったのか、少し強引に瓦を納めているような箇所も見られましたが、雨仕舞い(雨を逃がす仕組み)に問題はなく、現状で雨漏りの心配はありません。
全体的に状態の良い屋根でしたが、点検を続ける中で1箇所だけ「桟瓦(さんがわら)」に縦方向の亀裂を発見しました。
この割れ方は、外部からの衝撃(飛び石など)ではなく、内側から押し広げられたような割れ方です。 原因は、瓦を固定している「釘」にあります。
40年前の工事では、瓦を留めるために「鉄釘(てつくぎ)」が使われるのが一般的でした。 しかし、長い年月の中でこの鉄釘が湿気によって錆びてしまいます。 鉄は錆びると「酸化膨張(さんかぼうじょう)」といって、元の太さよりも大きく膨らんでしまう性質があります。
・酸化膨張(さんかぼうじょう) 釘が錆びて太くなることで、瓦の釘穴を内側から圧迫し、耐えきれなくなった瓦がパカッと割れてしまう現象です。
今回は1枚だけの割れでしたが、同じ時期に同じ鉄釘を使って施工されているため、今後他の箇所でも同じように釘の錆による割れが発生する可能性があります。
点検の結果、この屋根は「今すぐ全ての瓦を葺き替える必要はない」と判断いたしました。
理由としては以下の3点です。
陶器瓦自体の劣化が少なく、美観も損なわれていない。
漆喰やラバーロックなどのメンテナンスが適切に行われている。
瓦のズレも少なく、構造的に安定している。
当面の対策としては、今回見つかった「割れた瓦の交換」を行うだけで十分です。 あわせて、他の釘の状態も可能な範囲で確認し、必要に応じた処置をご提案しました。
お客様からは「重さが心配だったけれど、これだけしっかり固定されていて、メンテナンスも行き届いているなら安心した」と、お喜びの声をいただきました。
今回のように、築年数が経っていても適切なお手入れさえしていれば、屋根の寿命を延ばすことは十分に可能です。 しかし、それを判断するためには、やはり屋根に登って隅々まで確認する「プロの目」が必要不可欠です。
特に「昔の瓦だから重くて心配」「一度も点検したことがない」という方は、ぜひ一度、街の屋根屋さん大阪門真店にご相談ください。
私たちは、無理に葺き替えを勧めることはいたしません。 今のお住まいの状態を正確にお伝えし、お客様のご予算やこれからのライフプランに合わせた最適な補修プランをご提案いたします。
四條畷市の皆様の、大切なお住まいを守るお手伝いをさせてください。 点検・お見積りは無料です。まずはお気軽にお電話やメールでお問い合わせをお待ちしております!
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