2026.04.17
調査で見えてきた雨漏りの真犯人「棟瓦の歪み」とは? 屋根に登らせていただき、隅々まで点検を行ったところ、雨漏りの直接的な原因となっている箇所を特定しました。それは、屋根の最上部にある「棟(むね)」と呼ばれる部分です。 棟とは、屋根の面と面が合わさる一番高い場所のことを指します。瓦…
大阪市旭区にお住まいの皆様、こんにちは。街の屋根やさん大阪門真店です。 屋根のプロとして日々多くの診断を行っていますが、先日、非常に難易度の高い、しかし門真の街並みではよく見かけるケースの調査にお伺いしました。
それは、3軒が一つに繋がっている「長屋連棟(れんとう)」の建物での雨漏り相談です。 長屋には長屋ならではの歴史と趣がありますが、いざメンテナンスとなると、一戸建てとは異なる特有の壁が立ちはだかります。今回は、同じようなお悩みを持つ方のために、調査の内容を詳しく紐解いていきたいと思います。
今回お伺いした現場の屋根には「和形(わがた)」の瓦が葺かれていました。いわゆる、波打つような日本伝統の形をした瓦です。 その中でも使われていたのが「塩焼き瓦(しおやきがわら)」という種類の瓦でした。
ここで少し、塩焼き瓦について解説します。 塩焼き瓦とは、瓦を焼く工程の最終段階で窯の中に塩を投入し、その塩分が瓦の成分と化学反応を起こして表面に釉薬(ゆうやく:ガラス質の膜)を形成させたものです。 独特の赤褐色や渋いオレンジ色をしており、かつては関西地方を中心に広く普及しました。非常に耐久性が高く、経年によって深い味わいが出るのが特徴ですが、現在は生産されている場所が限られており、貴重な存在となりつつあります。
しかし、丈夫な塩焼き瓦といえども、今回の現場は築40年以上。瓦を支える土台や、瓦のズレなど、長い年月の影響が随所に見られました。
今回のご依頼で最も難しいポイントは、建物が3軒繋がっているにもかかわらず、それぞれの部屋で所有者が分かれている「区分所有」であるという点です。
賃貸の長屋であれば大家さんが一括で直せますが、所有者が違う場合、私たちが補修できるのはあくまで「ご依頼いただいたお客様の屋根部分」のみとなります。 しかし、屋根というものは一軒一軒独立しているわけではなく、一枚の大きな布のように全体で雨を防いでいます。
特に今回の調査では、お客様の屋根自体には大きな割れや崩れはありませんでした。もちろん、築40年なりに瓦が動いていたり、瓦割れがあったりしていましたが、雨漏りの直接的な主原因と呼ぶには少し弱い状態でした。
調査を進めると、雨漏りの本当の原因が見えてきました。それは、お隣の屋根の状態です。 残念ながら、お隣の屋根は非常に劣化が進んでおり、さらに気になる点がありました。それは「コーキング」による応急処置が、かなり雑に行われていたことです。
コーキングとは、ゴム状の接着剤のような補修材のことです。 ズレた瓦を固定しようとしたのでしょうが、隙間をむやみに埋めてしまうと、本来排出されるべき雨水の逃げ道が塞がってしまいます。これを「雨水の出口を塞ぐ」といって、かえって雨漏りを悪化させる原因になることが多々あります。
素人判断でのコーキング補修は、見た目以上に危険です。 お隣の屋根に溜まった雨水が、瓦の裏側を伝って、境界線を超えてお客様の家の方へ流れ込んでいる可能性が非常に高いことがわかりました。
雨漏りが特にひどい場所は、お隣の屋根にある「パラペット」という部分の取り合い付近でした。
ここで用語の解説をします。 パラペットとは、屋根の端やバルコニーの外周にある、手すりのような低い壁のことです。 そして取り合い(とりあい)とは、屋根と壁、あるいは異なる部材同士が接する継ぎ目のことを指します。
この取り合い部分は、もともと雨が入り込みやすい弱点です。 お隣のパラペット周辺の防水機能が完全に切れてしまっているため、そこから入り込んだ水が構造材を伝い、お客様の天井を濡らしている状態でした。
自分の家の屋根をいくら完璧に直しても、繋がっている隣の屋根から水が侵入してくる場合、部分的な補修だけでは完全に解決するのが難しいのが現実です。
築40年を超え、瓦のズレや土台の劣化も見られるため、本来であれば、お隣同士で手を取り合い、連棟全体を一気に「葺き替え(ふきかえ:古い瓦を全て下ろして新しい屋根材に変えること)」するのが一番確実で、結果として安く済みます。
しかし、長屋の難しいところは、お隣様との協議です。 修理費用や工事のタイミング、考え方の違いもあり、すぐに「一緒にやりましょう」とまとまることは簡単ではありません。
それでも、私たちは諦めません。 まずは調査報告書をもとに、どこまでがお客様の権利で、どこからがお隣の影響なのかを明確にし、お隣様へのご説明に同行させていただくことも可能です。
無理に大きな工事を勧めるのではなく、今できる最善の部分補修をどこまで行うか。そして、再発のリスクをどう最小限に抑えるか。 創業51年の経験をもつ私たちが、お客様に寄り添って知恵を絞ります。
長屋の雨漏りは、単なる技術的な問題だけでなく、近隣関係という繊細な問題も絡んできます。 だからこそ、地域に根差し、長屋の構造を熟知している私たちのような専門家にご相談ください。
「お隣との境界で揉めたくないけれど、雨漏りは止めたい」 「自分のところだけでも、できる限りの対策をしたい」
そんな切実な思いに、私たちは誠実にお応えします。 診断とお見積もりは無料です。現状を写真に撮り、モニターで詳しく解説しながら、一番納得のいく方法を一緒に探しましょう。
大阪市旭区、鶴見区、城東区の屋根の悩みは、街の屋根やさん大阪門真店にお任せください。 まずはお電話一本、気軽なご相談からお待ちしております。
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