2026.04.21
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大阪府高槻市にお住まいのお客様より、屋根の不具合についてご相談をいただきました。さっそく現地調査に伺ったところ、屋根の最上部にある棟包板金の一部が、強風の影響か何らかの理由で飛散し、欠損している状態でした。
棟包板金とは、屋根の面と面が合わさる頂上部分に被せられている金属板のことです。ここは雨水が最も浸入しやすい場所であるため、板金で覆って雨漏りを防ぐ重要な役割を担っています。
今回のお宅の屋根は、カラーベストと呼ばれる薄い化粧スレート瓦で葺かれていました。カラーベストは現代の住宅で広く普及している軽量な屋根材ですが、今回特に注意が必要だったのは屋根の角度です。非常に角度が急な急勾配の屋根であったため、作業には細心の注意と適切な足場確保が必要となる現場でした。
一般的に、現在の住宅で使われる棟板金は、アルミニウムと亜鉛の合金であるガルバリウム鋼板という素材が多く使われます。しかし、こちらのお宅を詳しく調査したところ、既存の棟板金には銅板(どうばん)が使用されていました。
銅板は年月が経つにつれて表面の色が赤褐色から重厚感のある緑青色(ろくしょういろ)へと変化していくのが特徴です。和風建築やこだわりのある邸宅によく見られる高級な素材ですが、カラーベストの屋根に使用されている例は珍しいと言えます。
お客様にご相談したところ、やはり元々の風合いを大切にしたいとのことで、新しく交換する板金も同じ銅板製をご希望されました。既製品では対応できないため、現場の寸法に合わせて職人が制作する特注品を用意することにしました。銅板は非常に高価な材料ではありますが、その耐久性と美しさは他の金属にはない魅力があります。
補修作業の第一歩として、まずは残っていた古い棟板金と、その中にある下地材をすべて撤去します。
棟板金の内側には、板金を固定するための抜き板(ぬきいた)と呼ばれる下地材が入っています。通常は木材が使われることが多いのですが、木材は長年の雨水の浸入や湿気によって腐食(腐ってしまうこと)が進みやすいという弱点があります。
今回、板金が飛散してしまった原因の一つも、この下地木材の劣化によって釘の保持力が弱まっていたことだと考えられました。そこで、新しい下地には木材ではなく、樹脂製の下地材を採用することにしました。樹脂製であれば水分を吸収して腐る心配がなく、非常に長持ちします。屋根の頂上という最も過酷な環境だからこそ、目に見えない部分の耐久性にこだわります。
樹脂製の下地をしっかりと固定した後は、いよいよ特注で制作した銅板の取り付けです。急勾配の屋根の上で、慎重に位置を合わせながら、職人が丁寧に固定していきます。
さらに、こちらのお宅の屋根には棟飾り(むねかざり)という、屋根の意匠性を高める装飾品が取り付けられていました。これも銅製で、非常に趣のあるものです。板金を新しくしたからといってこれらを処分するのではなく、一度取り外しておいた棟飾りを、新しい板金の上に再び確実に取り付け直しました。
単に直すだけでなく、その家が持つ歴史やこだわりを継承することも、私たち屋根の専門店の役割だと考えています。
すべての工程が完了し、欠損していた棟部分は見違えるほど美しく、そして強固に生まれ変わりました。新しく取り付けた銅板は、今はまだピカピカと輝いていますが、これから雨風にさらされることで徐々に落ち着いた色合いに馴染んでいくことでしょう。
屋根の不具合は、地上からではなかなか気づくことができません。「一部だけ剥がれている気がする」「以前より色が変色している」といった些細な違和感が、大きな雨漏りにつながることもあります。
街の屋根屋さん大阪門真店では、今回のような特殊な素材や急勾配の屋根、こだわりを持った補修にも柔軟に対応いたします。高槻市近隣で屋根に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。現地調査からお見積もりまで、誠実に対応させていただきます。
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