2026.04.14
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こんにちは。「街の屋根やさん大阪門真店」です。
屋根は住まいの中で最も過酷な環境にさらされている場所ですが、普段なかなか目にすることができないため、気づかないうちに劣化が進んでいることがよくあります。
今回は、枚方市にて行った「築30年以上、一度もメンテナンスをしていない」という2階建て住宅の屋根点検の様子を詳しくレポートします。同じような状況でお悩みの方にとって、非常に参考になる内容となっております。
今回伺ったお宅は、築30年以上が経過し、これまで一度も屋根のお手入れをされたことがないとのことでした。屋根に登ってみてまず驚いたのは、その「色」です。
本来は何色だったのか全く想像がつかないほど、屋根全体が真っ白になっていました。これは表面を保護していた塗膜(塗装の膜)が完全に剥がれ落ち、瓦の素材であるセメントの基材がむき出しになってしまっている状態です。
このお宅で使用されていたのは、「モニエル瓦」の「センチュリオン」という種類です。 モニエル瓦とは、セメントと川砂を混ぜて作られた「セメント瓦」の一種ですが、一般的なセメント瓦とは少し性質が異なります。
最大の問題は、この瓦を製造していた会社がすでに解散しており、センチュリオンという製品自体が完全に廃盤(製造中止)になっているという点です。つまり、瓦が割れたり欠けたりしても、新しいものを注文して交換することが非常に難しい、希少かつ「修理泣かせ」な瓦なのです。
簡単な用語解説:セメント瓦とモニエル瓦 どちらもセメントが主成分ですが、モニエル瓦は表面に「着色スラリー」という特殊なセメントの粉を厚く吹き付け、その上に透明なコーティングを施しています。見た目が重厚でおしゃれなため、一時期非常に流行しました。
これだけ表面が真っ白でボロボロに見えると、「今すぐ雨が漏ってくるのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、意外なことに、モニエル瓦は塗膜が剥げたからといって、すぐに雨漏りするわけではありません。
この瓦は、瓦の形状や厚み(基材そのもの)で水を流し、防水するように設計されています。そのため、見た目が劣化していても、瓦自体が健全で正しく並んでいれば、防水機能は一定程度保たれています。
ただし、塗膜がない状態は「裸」で雨風にさらされているのと同じです。瓦が水分を吸いやすくなり、後述する「苔(こけ)」の発生やひび割れを招く大きな原因となります。
点検を進めると、構造的な不具合も見つかりました。屋根の四隅にある斜めの山部分を「隅棟(すみむね)」と呼びますが、そのすぐ下に配置されている、形を合わせてカットされた瓦が大きくズレていました。
これは新築時の留め付け(固定)が不十分だったことに加え、30年間の生活振動(近くを走る車の振動や小さな地震など)が積み重なって、少しずつ押し出されたものです。
簡単な用語解説:隅棟(すみむね) 屋根のてっぺんから、四隅の角に向かって斜めに下っている山状の部分です。雨水の流れを分ける重要な場所です。
次に気になったのが、テレビアンテナが設置されている付近の瓦です。ここには、他の場所よりも明らかに大量の苔がびっしりと付着していました。
アンテナがある場所は影になりやすく、水滴が滴り落ちやすいため、常に湿っていることが多い場所です。塗膜が剥げて水分を吸いやすくなった瓦にとって、湿気は大好物。苔が繁殖すると、その苔がさらに水分を保持してしまうため、瓦の劣化をさらに加速させる悪循環に陥ります。
さらに細かく見ていくと、瓦同士が上下に重なり合っている「ラップ部分」にひび割れが数か所確認できました。
ここは雨水がスムーズに下へ流れるための通り道です。ここに割れがあると、雨水がスムーズに流れず、瓦の裏側へと回り込んでしまう「毛細管現象」を引き起こすリスクが高まります。
簡単な用語解説:ラップ部分 瓦と瓦が上下左右に重なり合っている部分のことです。ここがしっかり密着していることで、雨水の浸入を防いでいます。
屋根のてっぺんにある「棟(むね)」の瓦を固定する方法を確認すると、昔ながらの「銅線縛り」で行われていました。
30年前の施工としては一般的ですが、長年の風雨にさらされた銅線は、緩んだり切れたりすることがあります。もし銅線が切れてしまうと、台風などの強風時に棟瓦が崩落する危険性があるため、定期的な締め直しや固定の確認が欠かせません。
最後に、屋根の一番端っこ、雨樋に近い部分にある「軒先瓦(のきさきがわら)」の状態です。瓦同士の間に、本来あるはずのない「開き(隙間)」が見られました。
ここも固定が緩んでいるサインです。隙間から雨が入り込むと、その下にある下地材(ルーフィング)を傷める原因になります。30年メンテナンスをしていないということは、この下地材も同様に寿命を迎えている可能性が高いと考えられます。
今回の点検結果をまとめると、「すぐに雨漏りはしていないが、限界が近づいている」という状態です。では、どのような修理が適切なのでしょうか。
ここで検討されるのが「塗装(塗り替え)」ですが、モニエル瓦の塗装には注意が必要です。
特殊な塗料が必要: 古いスラリー層(着色層)を完全に除去して専用の塗料を塗る必要があり、非常に手間とコストがかかります。
寿命は10年程度: 高い費用をかけて塗装しても、約10年でまた塗り替えの時期が来ます。
部品がない: そもそも瓦が廃盤なので、塗装しても「割れた時の替え」がないというリスクは解消されません。
そのため、私たち「街の屋根やさん大阪門真店」では、築30年を超えたモニエル瓦の場合、今後30年、40年と安心して暮らすために、軽い金属屋根への「葺き替え(ふきかえ)」を推奨することが多いです。
屋根の状態は、地上から見ただけでは絶対にわかりません。特に今回のような「モニエル瓦」は、専門知識がない業者が塗装をしてしまうと、数年でペリペリと剥がれてしまうといったトラブルも非常に多い屋根材です。
「うちの屋根も白っぽくなっているな」 「一度も点検したことがなくて不安だ」
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