大きな入母屋屋根の漆喰やり替えの現場調査に伺いました。
かなり大きな御屋敷で、漆喰の劣化も見られるのですが、北面の降棟などのノシ瓦などに凍害の割れなども見られ、その辺りの瓦の補修なども含めた調査をすることになりました。

この一文字軒瓦を使用した入母屋は、京都から滋賀県にかけて良く見られ、屋根に使用される瓦でその地域、地域の特色があるのです。
最近ではそれも無くなり、全国統一仕様などになってきたので、地域文化が無くなっていくのは寂しい限りです。




普通のこの妻部に使用される袖瓦より垂れが長く、幅も短い瓦になります。垂が長いことで妻部に重厚感が増し、幅を短くすることで、小割感をだして陰影を美しく仕上げる瓦なのですが、一枚一枚合端といって、削り合わせの加工をして取り付けて行くので、できる職人さんも少ない瓦なんです。

その工事をした業者は、この瓦はもう無いと言われたそうです。いやいや、まだ有ります。。
多分、使ったことがないか、加工できないからそう言ったんでしょうね。。


本棟の冠瓦(かんむりかわら)には京箱(きょうばこ)と言われる箱のような大きな冠瓦が使われてます。
しかし、年々このような伝統的な屋根の家は老朽化から解体されることが多く、寂しい限りです。
日本古来の日本瓦は日本の気候、文化に根付いた発展をしてきた瓦なので、できることなら残して行きたいものですね。
伝統的には日本住宅、社寺仏閣等も屋根も40年の実績と経験の当社へ、御相談下さい!
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玄関上にある銅板で出来ている屋根と瓦の屋根との境目にある谷部分付近で雨漏りがしているとの事で谷部の補修とその付近の瓦を積みなおしていく工事です。
以前調査を行ってから日にちが経ってからの補修でしたのでもう一度現場調査を行ってからの補修になりました。時間が経つにつれて屋根の傷み方も変わっていきます。大幅に変わってしまうと料金も変わってしまいますのでお見積りには期限があります。