門真市でニチハ・パミールの劣化状態の屋根調査を行いました。
ニチハパミールは大手外装材メーカーのニチハが1996年から2008年まで販売していた屋根材で、これまでこの手の彩色スレート瓦に入っていたアスベストを無くし、ノンアスベスト屋根材として屋根材市場に進出したのですが、10年程度経過すると、パミール本体の先などがミルフィーユ状体になる層表剥離が多くみられ、また釘が腐食して本体が抜け落ちるなどの症状が見られており、近年では訴訟など社会問題にもなっている屋根材なのです。
このお客様も今から13年程前に葺かれたとのことで、屋根にあがるとパミールはかなり酷い状態でした。


この状態で、表面の再塗装をしたとしても表面が剥離してきているので意味がありません。
パミールの再塗装は不可能なのです。

「それはないやろ!」と言いたいとこですが、このことで雨漏りを起こす訳でなく、10年経過したのだから製品としての性能は全うしたということで、このような状態になったのは経年劣化で、この製品は20年を保証するとかしている訳ではないとの事なんです。

この表層剥離とは別に、このパミールでは釘の劣化腐食と言いう現象も多くみられ、釘が朽ちてしまってパミール本体が抜け落ちるという事例も多く報告されています。
そのことに対してニチハは、釘を製造して納品していた会社の製品のラスパート処理が薄かったとして、この件に関しては釘メーカーに責任を押し付けています。
ただ、釘が早く劣化するのも、このパミールの重なり目に入った雨水の排水性が著しく悪く、いつまでも濡れた状態で釘に水分が接触している状態が多いという、専門家の見解も多いのですが、メーカーは認めません。

しかし、それに伴う板金部材、施工費などは一切入っておりませんので、それはお客様負担となっており、まだまだ納得できる内容ではありませんね。
当社では、この無料支給の対応もさせて頂きますし、今後このような事のないリフォーム工事の提案もさせて頂きますので、お気軽にお問合せ下さい。
同じ工事を行った施工事例
同じ地域の施工事例
この工事と同じ工事を行っている現場ブログ
玄関上にある銅板で出来ている屋根と瓦の屋根との境目にある谷部分付近で雨漏りがしているとの事で谷部の補修とその付近の瓦を積みなおしていく工事です。