2026.03.05
判明したのは、今では手に入らない「ニューウェーブ瓦」 先日、高槻市にお住まいのお客様から「目に見える被害はないけれど、古い家なので屋根の状態が心配」というご相談をいただきました。 屋根は普段なかなか見ることができない場所。だからこそ、私たちのような専門家による定期的な「健康診断」…
今回お邪魔したのは、切妻(きりづま)屋根という、本を伏せたようなシンプルな2面構成の屋根を持つお宅です。築年数は40年を超えており、歴史を感じさせる佇まいですが、何より目を引いたのがその「色」です。
屋根一面に葺かれていたのは、非常に珍しい「黄色」の和形釉薬瓦でした。 釉薬瓦(ゆうやくがわら)とは、表面にガラス質の薬を塗って焼き上げた瓦のことで、ツヤがあり雨水が染み込みにくいのが特徴です。当時は個性的で華やかな外観として人気がありましたが、現在、この黄色い和形瓦はメーカーでの生産が終了しています。
実は、この「生産終了」という事実が、後のメンテナンスに大きな影響を与えていました。
屋根を詳しく拝見すると、過去に何度か補修された跡がありました。しかし、先ほどお伝えした通り、黄色の瓦はもう手に入りません。
そのため、割れたりズレたりした部分には、致し方なく「別の色の瓦」が差し替えられていました。特にお家の壁際(壁と屋根が接する部分)には、「柿茶色とオレンジ色の瓦が使われており、元の黄色とのコントラストが目立つ状態になっていました。
屋根の機能としては雨漏りを防げていれば問題ないのですが、やはり外観の統一感を保つのが難しいのが、生産終了した瓦の辛いところです。
壁際の補修箇所を確認したところ、面戸(めんど)漆喰の詰め直しも行われていました。 「面戸」とは、瓦と壁の間などにできる隙間のことです。ここを漆喰で埋めることで、雨水や小動物の侵入を防ぎます。
しかし、2階屋根の棟(むね:屋根の頂上部分)にある面戸を確認すると、こちらは手付かずの状態で、経年劣化により漆喰が剥がれている箇所が見受けられました。漆喰が剥がれると内部の土が流出し、最終的には瓦の崩れや雨漏りの原因となるため、早めのケアが必要です。
今回の点検で最も懸念されたのが、「ラバーロック工事」が施されていた点です。 ラバーロック工事とは、瓦同士の隙間をシーリング材(ゴム状の接着剤)で固定する工法です。一見、「瓦がズレなくて安心」と思われがちですが、実は大きなデメリットがあります。
雨水の出口を塞いでしまう: 瓦の下に入り込んだわずかな水分が逃げ場を失い、中の木材を腐らせることがあります。
部分的な修理が困難: 瓦がひと塊に固まっているため、1枚だけ交換したくても周囲を壊さなければならず、メンテナンス費用が高額になりがちです。
今回のお宅でも、このラバーロックによって、今後の「部分的な差し替え」が非常に厳しい状況となっていました。
築40年という節目を迎え、珍しい黄色の瓦を守り続けてこられたこちらのお宅。 これまでは「部分補修」で凌いでこられましたが、「瓦の在庫がない」「ラバーロックで固まっている」「漆喰の劣化」という3つのポイントから、今後は全体的な葺き替え(ふきかえ)も視野に入れた、長期的な計画が必要であることをアドバイスさせていただきました。
「うちの屋根、変な色の瓦が混ざっているけど大丈夫かな?」 「昔、ラバーロック工事をした記憶があるけれど、今はどうなっているの?」
そんな不安をお持ちの門真市の皆さま。 「街の屋根やさん大阪門真店」では、無理な営業は一切いたしません。まずは現状を正しく知るための「無料点検」から始めてみませんか?
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