
門真市 モニエル瓦の屋根で雨漏り、原因は下葺材にありました。

世界で一番、葺かれている屋根材で世界23か国で生産され、世界中で販売されている瓦ですが、10年ほど前に日本法人は解散してしまい、日本からは撤退してしまいました。
これから人口の減る日本では、家の需要もなくなるので早々と撤退、さすが外資系のグローバル企業は決断も早いです。
代理店だった、当社の在庫も底をつきましたので、補修工事をするにしても瓦が無いのが現状なんです。
屋根形状は、切妻で棟違い部分ぐらいしか雨漏りの可能性の部分はないのですが、雨漏りしているのは、この面の中心くらいということ、、割れもないし、、、、


この土の表面に漆喰を塗っていたのでしょうけど、それは経年で剥がれてしまっています。
でも、土は崩れてきてますが、棟瓦はきちっと被っておりますので、この部分からの雨漏りは多少は雨水が入る可能性はありますが、雨漏りしている箇所からはかなり離れてますので、この部分も考えにくですね。
でも、このままではまずいので、棟の取り直しなどはに必要になります。

その雨漏りしている部分の桟瓦を外してみますと、、、
原因がわかりました!
瓦の下に防水の下葺材が敷かれてるのですが、これが現在ではアスファルト製のルーフィング使用するのですが、
モニエル瓦は少数だったため、小さな瓦さんではルーフィングを扱ってなくこの和形瓦用のビニール系の下葺材を使用しているケースが良く見られるのです。
ビニール系ですと、土を乗せると熱が伝わらないので問題ないのですが、このモニエル瓦のような土を用いないカラ葺の場合は熱により縮んでしまい、野地が完全に見えてしまっており防水シートの意味をなしていません。
新しい瓦の場合、瓦の下に雨が入ることは稀なのですが、長年の蓄積で埃などが瓦の重なり目や、瓦の側面のウォーターチャンネルに溜まり、雨水が流れにくくなり、長雨や風を伴う雨の場合、瓦下に雨水が回ってしまうことが良くあるのです。
防水シートがしっかりしていれば、その分の雨ぐらい防いでくれるのですが、写真のようになっていたら、これは天井に雨が落ちてしまいますよね。
こうなると、屋根全体のどこででも雨漏りしてもおかしくない状態ですので、解決策としては葺替工事しかないですね。
瓦ももう手に入らないことですし、同形状で軽量のフジスレートのエアルーフ・フレンチ瓦などでの葺替工事をお勧めします。
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寝屋川市で和型瓦からリッジウェイに葺替えて屋根を軽量化されました。


- 築年数
- 35年
- 建坪
- 15坪
- 保証
- 10年
- 工事費用
- 80万円(足場費込)
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